旅立ち編

ニュージーランド、タウランガ

先住民族マオリの里

坂を登り、公園の横を走り抜ける。間に合うかどうかわからないバス停まで、ぜえぜえいいながら走った。出発予定時刻を少し過ぎなんとかバス停着いたが、もうバスがいなかった。

「もう出てしまったのか…」そうあきらめようとした時、出発予定時刻を過ぎたバスがのんきに現れた。ロトルア行きのバスは朝と夕方の二便。日帰りで行くには、この朝の便で行く必要があったのだ。間に合ってよかった。

タウランガからバスで約1時間半。ロトルアという街にはニュージーランド先住民族マオリの復元された村がある。ここではマオリ伝統の踊りや音楽のショーが催されている。

あの有名なニュージーランドのラグビーチーム、オールブラックスが行なうハカというパフォーマンスも、マオリの伝統舞踊。彼らに興味が湧いた私たちは、前の日に観光案内所で紹介された行き方で、翌朝ロトルアへと向かうことにした。

バスは、幹線道路を勢い良く走る。途中で乗客何人かを乗せては降ろし、ロトルアに到着。街はショッピングアーケードのある若者達が集まるような繁華街がある。その繁華街を抜けて郊外へ40分程歩きファカレワレワというマオリの村へ到着した。

ここでは、温泉を利用した伝統料理を食べることができる。ジャガイモやとうもろこし、ニンジン、豚肉などを温泉の熱で調理したハンギという料理だ。油を使わないヘルシーな料理はまろやかで健康的な味を楽しむことができる。

マオリの伝統芸能が始まる。合唱がはじまり素朴なメロディーを歌いはじめる。女性は紐のついた白いボールをリズムにあわせて回し、歌に彩りを添える。リズムにあわせて竹の棒を軽く打ち合うパフォーマンスは、まるで、アルプス一万尺を少しゆっくりとのびやかにしたようなパフォーマンスだ。彼らは終始楽しそうに歌って踊り、素朴な楽しさが伝わってくる。

マオリの男性は、舌を出して目を見開き、叫びながら四股を踏むような動きで踊る。相手を威嚇し敵意があるかないかを確認する戦いの踊り。その踊りには子供達も参加し、まるで村のお祭りのようななごやかな雰囲気で行なわれた。

マオリの村は温泉の湧き出る山の麓にあり、川も流れているとても良い土地にあった。彼らはマオリ語だけでなく英語を話し、マオリの伝統芸能を上演しながらこの村で暮らしている。しかし、決して時代に取り残されているわけではない。伝統文化をエンターテイメントとして紹介し、収入を得て現代的に暮らしている。

← ひとつ前に戻る

14/69

次のページを読む →

今を生きろ。

ホラティウス

最終更新日 : 2007-07-13サイトマップ連絡先 | © 2006 Travel Around the World in 18 Months.