旅立ち編

アルゼンチン、メンドーサ

国境越え

チリの首都サンティアゴからアルゼンチン第三の町メンドーサまでは初の陸路国境越え、道中には南米で一番高い山であるアコンカグア山も見える面白い路線と聞いていたので、楽しみにしながらバスに乗り込んだ。

今回私達が選んだバスはセミカマというグレード。このセミカマのカマはベッドという意味で、シートをかなり後まで倒すことができる。足乗せや簡易テーブルもついていてなかなか快適だ。

いつまでの続く同じ景色に少し飽きてきた頃、こんな時の為に用意していた本をここぞとばかりに読み始めた。これがいけなかった。少し本を読み始めるとなにやら気分がすぐれない。どうやら乗り物酔いらしい。結局気持ち悪さと戦っているうちに、うとうとと眠ってしまい、ほとんど景色を見ることなく国境にやってきた。

バスの添乗員に叩き起こされバスを降りたところでパスポートチェック。特に問題もなくパスポートにはチリの出国スタンプとアルゼンチンの入国スタンプを押してもらい、簡単な手荷物チェックで出入国手続きは完了した。そうしてそのままバスを待っていると、一緒のバスに乗っていた女性が話しかけてきてくれた。

彼女はチリの人で、3人のお子さんを連れた彼女はとても聡明そうだ。彼女はジャイカで日本に来たことがあり、その時にとても親切にしてもらったことがあるという。そう言われると、何か申し訳ないような気がしてきた。自分は日本に来ている外国人に特に親切にした覚えもないことが恥ずかしく思えてきたからだ。そんな話をしながら国境を無事越えてきたバスに乗り込むと、席に座るや否や眠気が襲ってきた。

結局私はそのまま寝込んでしまい、アコンカグア山を少しも見ることなくメンドーサのバスターミナルに着いた。バスターミナルに着いた途端、あっという間にバスから降ろされて、バスに乗っていた人達はみんなそそくさとどこかに消えていった。なんだかあっけないなぁ。

← ひとつ前に戻る

36/69

次のページを読む →

今を生きろ。

ホラティウス

最終更新日 : 2007-07-13サイトマップ連絡先 | © 2006 Travel Around the World in 18 Months.