旅立ち編

アルゼンチン、メンドーサ

アルゼンチンで大事なもの

メンドーサに着いた私達は、当然アルゼンチンのお金を持っていなかった。このままではバスターミナルから移動も出来ないので、銀行のATMで現地通貨を引き出した。そして引き出したお金で水を買おうとバスターミナルの売店に行くと、店員は少しだけ紙幣を見ると何も言わずに私にあっちへいけと手を振る。なんて失礼な態度をとる奴だ。まあまあ、それでも気を落ち着けてなんで水を売ってくれないのかを聞いてみると、紙幣ではなくコインでないとダメだと言う。私は首を振りながら親指を下に向けて売店を出て行った。

さて、銀行のATMからはコインは出てこないし、お札を使おうと思ってもコインがないと買い物もできない。そんな状況ではバスターミナルでは何もできないので、仕方なくタクシーで目星をつけておいたホテルに行くことにした。

タクシー乗り場に行こうとすると、ホテルの客引き達がうるさく失礼な感じで呼び止めようとしたり、タクシーに乗るときには大きな荷物をトランクに入れる時には無視しているのに、乗車ドアだけ開けてチップをもらおうとする人達がいたりと、なんだかとても嫌な気分になってしまった。なんだよ。私はチップになるコインすら持ってないぞ。

タクシーに乗り込み、お目当ての場所まで行ってもらい支払いを済ませようとすると、ここでもコインはないのか?と言われた。まったくこの国はどうなっているんだ。ちょっと嫌気が指して、私は持っていない。あなたこそ持っていないのか?という風に言うと、彼はお釣りとしては大きなコインをくれた。ゴメン、あなたも持っていなくて困ってたんだね…。タクシーの運転手に、ゴメンねと言うと、いいよいいよという感じで優しく微笑んで走り去っていった。ありがとう。

早くもアルゼンチンに嫌気がさしはじめていた気持ちを少しだけ恥じながら、私達は目星をつけていた宿で、部屋が空いているかを尋ねにいった。

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ホラティウス

最終更新日 : 2007-07-13サイトマップ連絡先 | © 2006 Travel Around the World in 18 Months.