アルゼンチン、メンドーサ
初めて訪れた町でまず苦労することは、どうやって美味しい食事にめぐり合うかということだ。その土地にはその土地の美味しいお店があるものだけど、初めは何を食べれば良いのかがわからないことがほとんどだからだ。私達はそんな時、そこそこ人の入っているお店に入って無難なものを注文することが良いものだと思っていた。少なくともメンドーサに来るまでは…。
私達は、メンドーサの町でとあるファーストフード店に入ることにした。この店はそこそこの人が入っており、店員の感じも良かったことが決め手だった。私はそこで無難なスパゲティミートソースを注文することにした。しばらくすると店員がにこやかに持ってきてくれたミートソースは色合いも良くなかなか美味しそう。早速フォークでソースを絡めながらスパゲティをフォークで取ろうとすると、あれれ?麺がぶちぶち切れる。おかしいなと思いつつも何とか口に運んでみる。すると…。
「なんだこりゃー!」
こんな延びた麺を今までに食べたことがない。麺を茹でた後、10時間程放置したであろうその麺は、これ以上ないというぐらいの逆アルデンテだ。失意のまま店員の顔を見てみたのだが、意地悪そうな雰囲気は全くといっていい程感じられない。そして地元の人らしき人達は、なんの不満もないように食事を続けている。
私は何か釈然としないものを感じながら、とにかく宿に戻ることにした。もうこのファーストフード店に用はない。
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