旅立ち編

アルゼンチン、メンドーサ

箱の底に残るパン

私は今までのレストラン選びを恥じていた。ここアルゼンチンで安くまともな食事をしようとすること自体間違いだったのだ。私はとりあえず今までの不満足をリセットするべく、マクドナルドへ行く決心をした。やっぱりマックの安心感は偉大なのだ。

早速、町の中心部にあるマクドナルドでビックマックを選び、テイクアウトをお願いすると「えっ?」店員はテイクアウトができないという。聞き間違いか?そう思いもう一度テイクアウトをお願いしてみるが、やはりテイクアウトをやっていないみたいだ。仕方なく店内で店内の一階席でポテトフライをひとくち。

「なんだこりゃー!」

塩味のない揚げたままの味だった。落ち着いて容器奥のポテトフライを食べてみると、なんと今度はしょっぱすぎ。まさかと思い店内でポテトフライをつくっている店員に目をやると、塩をかける時ポテトフライをかき混ぜていない。しかし容器への盛り付けはとても綺麗に一生懸命行なっている。

「???」

店員のその姿を観察してみると、決して適当に作っているのではない。ただ塩をまんべんなくかけた方が良いということが抜けているだけのように思える。どういうことだ。

まあ、メインのビックマックは調理場の人が作っているから、そういうツボが抜けるわけはないだろう。私はビックマックを紙の容器から取り出そうとした。だが取り出せない。ええっ?パンが箱にくっついているのである。仕方なくそのまま引っ張るとパンの下側半分が紙の容器に残ってしまった。

「なんだこりゃー!」

仕方ないので、そのままビックマックを一口。

「なんだこりゃー!」

パンが甘く、ソースには刺激があるが味がない。

ふと顔をあげると、近くに座っている欧米人は怪訝な顔でチーズバーガーを食べている。どこからか手にいれたケチャップの小さな袋を2つもチーズバーガーにかけていた。

私は一応満たされたお腹の寂しさを感じながら早足で宿に戻ることにした。

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ホラティウス

最終更新日 : 2007-07-13サイトマップ連絡先 | © 2006 Travel Around the World in 18 Months.