旅立ち編

アルゼンチン、コルドバ

胡椒がない

キッチンのある宿に泊まっていると、どうしても自炊をしたくなってしまう。その土地の素材を使って好きな味付けの料理を食べれることができるし、経済的でもある。私は、さっそくスーパーマーケットに行くことにした。スーパーに入るとその土地での物価が分かるし、その土地ではどういう食生活をしているのかが大体わかるからだ。

いつものようにこの土地のスーパーを二軒程見ていると、ある重大な事実に気づいた。

この土地には胡椒がない。

アルゼンチンは牛肉が有名な国である。分厚いステーキを食べながらワインを飲むことこそ、旅人がアルゼンチンに来る意味である。(少なくとも私の中ではそうである)しかし、ここには胡椒がない。これは驚愕の事実である。素材が素晴らしい国では、その素材を活かす為の努力を怠るのではないのかという仮定が私の脳裏をよぎった。

私はすぐさま、ここでもビックマックを食べてみることにした。

レシピも素材も同じであれば世界どこでも同じ味だと思われている味が、それを作る者によって異なるのか。それとも、それを作る国によって異なるのかを確かめたかったからだ。

もし私の仮定が正しかったとしたら…。

← ひとつ前に戻る

48/69

次のページを読む →

今を生きろ。

ホラティウス

最終更新日 : 2007-07-13サイトマップ連絡先 | © 2006 Travel Around the World in 18 Months.