旅立ち編

アルゼンチン、ブエノスアイレス

陽気なブラジリアン

一緒の宿に泊まっているブラジリアンのカップルと仲良くなった。彼らの名前は、ドグラスとクリスティーナ。ブラジルのサンパウロから休暇で遊びに来ていると言う

ドグラスは背が低めだが、しっかりした体格で優しい感じの男性、クリスティーナは東洋系の顔立ちですらっと背が高く元気のいい女性だ。彼らとはちょうどアルゼンチンタンゴのディナーショーに行く日程が重なり、一緒に行こうと話をしているうちに仲良くなった。

そうして私達はディナーショーへ一緒に行った。席に通され早速ディナーが始まり、メインディッシュにはステーキが出てきた。そのステーキは少しだけ赤色の残るミディアムレア。そのステーキを見るとドグラスは店員にこう話しかけた。「もっと良く焼いてくれ、僕は死んだ牛が好きなんだ。この牛はまだ生きている!」そうして店員に一度ステーキを下げてもらい、しばらくしてから良く焼けたステーキを持ってきてもらうと「これだこれだ。これが死んだ牛のステーキだ。」と満足げにうなずく。その後もペラペラと饒舌に大げさな身振り手振りを加えて話し始めた。最初に宿で彼に話し掛けた時はシャイな感じに見えたのだが、それは大きな間違いだった。彼らは陽気なブラジリアンだ。

彼らは陽気なだけでなくとても優しい人達で、私達がブラジル入国ビザを申請する予定だと聞くと、一緒に領事館まで付き合ってくれるという。私達は前日に領事館まで行ったのだが、申請時間は終わっているとのことで、私達は領事館に行くのは二度目で行き方も知っている状態だった。それなのに彼らは、言葉の問題で申請がうまくいかないと困るだろうからと一緒に領事館まで付き合ってくれるというのだ。私達はそんな彼らの好意に甘えることにして、一緒に付き合ってもらうことにした。

彼らと一緒にブラジル領事館に行き、ブラジル入国ビザの申請を行なおうとすると、申請にはブラジル滞在中の住所や電話番号がないとだめだと係の人は冷たく言い放つ。そんな時、ドグラスはすぐに自分の住所を申請書に記入してくれた。そしてそのおかげで私達は無事にビザを申請することができた。彼はその上、ブラジルの家族に事情を電話して、もし領事館から連絡が来ても問題がないように手配までしてくれた。なんて優しいのだろう。彼らも休暇でブエノスアイレスに来ているにも関わらず、私達のビザ申請に付き合ってくれた上に、問題ないように手配してくれたりして…。

あくる日、彼らは私達より一足先にブラジルへ帰るという。再会を約束してひとまずさよならをした。ありがとう友よ。また会おう。

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ホラティウス

最終更新日 : 2007-07-13サイトマップ連絡先 | © 2006 Travel Around the World in 18 Months.