旅立ち編

アルゼンチン、ブエノスアイレス

TACONEANDO

アルゼンチンタンゴのショーは、タンゲリーアと呼ばれる場所で行なわれている。今回も宿のオーナーのローラに勧めてもらい、TACONEANDO(タコネアンド)というタンゲリーアに行くことにした。

店内に入るとローラが電話で予約をしておいてくれた為か、舞台目の前の席に通してくれた。ここはディナーショーとして申し込んでいた為、まずは夕食を楽しみ、そしてその後、ほどなくしてアルゼンチンタンゴのショーが始まった。

アルゼンチンタンゴは男女二人一組で踊るダンスだ。まずは一組目のダンサー達がタンゴのリズムに合わせて踊る。アクロバティックに足を使いながら激しく踊るその様は、まるで人形を見ているように直線的で正確だ。人間的なダンスというよりも機械的なダンスで、淡々とリズムに合わせて踊っているのだが、その動きはとても早くマネキンが踊っているようにも見える。それぐらい人間離れした動きだ。しかし、これは人間が踊っているのであり、時折見せる人間の表情や感情には、はっとさせられるぐらいの美しさと畏怖の念を感じさせる。そして見ている人の心を動かす。

タンゴの演奏にはバンドネオンと呼ばれる楽器が用いられる。この音がまた良い。小さいアコーディオンのようなこの楽器から奏でられる音は、メロディーを奏でながらも歯切れ良くしっかりとリズムを刻み、ここぞという時には素晴らしく伸びやかな音を圧倒的な音量で奏でる。それは、それまでの哀愁漂う空気を一変させ、まるで雨空が一気に晴れて虹がかかるようなすがすがしさを感じさせる。

三組のダンサー達が入れ替わりに踊った。その間になぜかおじさんとおばさんが歌を歌う。歌自体は迫力があってなかなか上手いのだが、なぜタンゴショーに歌が必要なのかはあまり理解できない。そうこうしている間にショーはクライマックス。三組のダンサーが全て舞台に出てきて、一組ずつ踊ったり三組同時に同じ踊りを踊ったりといやが上にもショーは盛り上がり、最後は観客を舞台に連れ込んで一緒に踊りショーは終了。これは、完成されたショーで、素人の私でも楽しむことができた。

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ホラティウス

最終更新日 : 2007-07-13サイトマップ連絡先 | © 2006 Travel Around the World in 18 Months.