人と大地の躍動編

ブラジル、サンパウロ

サンパウロの夜

ブラジルはサンパウロのグアルリョース国際空港のアライバルゲートに着くと、最初の宿泊先にお願いしておいた空港送迎の人が待ってくれていた。銀行のATMで少しだけ現金を下ろすと彼の車に乗り込み、サンパウロ中心街のホテルに向かった。

到着初日のサンパウロは豪雨に見舞われていて、空港からの道のりはかなりの渋滞。しかし今回もインターネットからホテルを予約しておいたので、宿探しの心配もすることなく、雨に濡れるサンパウロの街並みを眺めていた。

2時間程経過しただろうか、ようやくホテルに着くとあたりはもう暗くなっていたので、近くの街角レストランで簡単な食事を取った後は、ホテルでゆっくり過ごすことにした。

このホテルでは、ロビーに置いてあるパソコンからインターネットができる。私達がそのパソコンを使っていると、突然ホテルの外から騒がしい声が聞こえてきた。レセプションの人も慎重に外の様子をうかがっている。ふと時計を見ると時計は夜の12時をまわっていた。外はざわざわとしていて、ホテルの前には何人かがたむろしているようだ。私達はなにやら不気味なものを感じ、自分達の部屋へ戻ることにした。

翌朝、ホテルの外へ出てみると何事もなかったかのような街並みをしている。ホテルの近くを少し離れた裏路地を歩いてみると、ところどころに人がたむろしていたような後があり、ゴミが散乱し異臭が漂っている。

後で聞いた話によると、このホテルのあるサンジョアン地区は、昔、繁華街としてとても栄えていたそうだ。だが、街が賑わうとともに治安が悪くなり、また治安の悪化とともに街は廃れて更に治安が悪くなっていった地区なのだという。

そんなサンパウロの夜は、とても出歩く気にはなれなかった。

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真実は小説より奇なり。

マーク・トウェイン

最終更新日 : 2007-08-04サイトマップ連絡先 | © 2006 Travel Around the World in 18 Months.