人と大地の躍動編

ブラジル、サンパウロ

リベルダージ

サンパウロのリベルダージ地区は、日本人移民が多く住む街だ。世界中で見ても日本人街がきちんと機能しているのは、ロサンゼルスとサンパウロの二つだけだと聞く。しかし数年前までは日本人街と呼ばれていたこの地は、今は東洋人街と名を変えている。中国人や韓国人も多く住むようになった為とのことだ。

ここでは日本人であることを意識しないで過ごすことができる。道行く人の半分ぐらいは東洋人の顔をしている為に、もの珍しく振り向かれることがない。

リベルダージとは、自由という意味。戦前、日本から開拓移民としてブラジルに渡ってきて、ここリベルダージに日本人街を築くまでの道のりには、多くの困難があったとのこと。そして第二次世界大戦でのブラジル日本間国交断絶による辛い時代を乗り越えて、今の東洋人街があるという。日本人移民資料館には、当時の様子を垣間見ることができる資料がたくさん残っていた。

ここは日本ではない。当たり前のことなのだが、今の日本以上に日本らしいところがここに残っていることも事実。しかし、ある一方では、もうここはブラジルなのだという感じもするのが今のリベルダージだ。昔の日本気質を残したままのおじいさんや文化が残っているという反面、日本語を話せる日系人はどんどん少なくなり、日本の血は引いているが日本語を話せない若者も多い。彼らはもうブラジル人なのだろう。

日本人にとって住みやすいリベルダージは、日本の血を引くブラジル人にとっても、その名の通り自由で住みやすいところなのだろう。

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真実は小説より奇なり。

マーク・トウェイン

最終更新日 : 2007-08-04サイトマップ連絡先 | © 2006 Travel Around the World in 18 Months.