ブラジル、アマゾン
アマゾン川と言えばピラニア。アマゾン川に牛が入ると一瞬にして骨だらけにされてしまうというあの魚だ。しかし、現地ではそれほど恐れられてはおらず、実際にはアマゾン川に入っても、怪我をして血でも出さない限り、襲ってこないとのこと。私達はそんなピラニアを釣りに出かけることになった。
ボートでアマゾン川をさかのぼる。ピラニア釣りのポイントに連れて行ってもらい、用意してもらった竿と仕掛けで釣りを始めた。餌は牛肉の切り身だ。水面を竿でバシャバシャ叩くとピラニアは寄ってくる。私も見様見真似でバシャバシャと竿で水面を叩く。するとすぐにコツコツと竿に伝わってくるアタリが来た。急いで竿をあげてみたのだがもう餌がない。なかなかタイミングが難しいぞ。そんなことを何度か繰り返すとアタリがぴたりとなくなってしまった。
おかしいなと思ったガイドの大塚さんが、試しに自分の竿で釣りをしてみると、一発で大きなピラニアが釣れた。体長が20cm程のピラニアブラックだ。大塚さんはしまったという表情で、誰よりも先に釣ってしまったことを照れ笑いしていた
その後、違うポイント移動した私達は次々にくるアタリに、ピラニアを何匹も釣り上げることに成功、一度コツをつかんでしまうと入れ食い状態で何匹ものピラニアを釣り上げることができた。
ピラニアとひと口で言っても、色々な種類がいる。体長15cmぐらいでお腹に赤い線が入っていて日本でもおなじみのピラニアに始まり、体長20cm程の大きく黒い体を持つピラニアブラック、体長10cm程の小さな黄色い体で釣り上げた時に綺麗なピラニアイエロー等、様々な種類のピラニアがアマゾン川には生息している。そしてその三角形に尖った歯は、とても危険だ。ボートを操ってくれているジョゼさんは、釣り上げたピラニアが木の枝を簡単に両断してしまう様を見せてくれた。たったひと噛みだ。すごい。
そんなピラニアの歯に負けないように仕掛けの釣り針付近はとても頑丈だ。通常は釣り針に直接釣り糸を結ぶのだが、ピラニア釣りの仕掛けは釣り針に針金が3cm程くっついていて、その先に釣り糸が結んである。そうしないとあっという間に食いちぎられてしまうのだろう。
遠くの空に浮かんでいた暗雲が近付いてきた。何匹ものピラニアを釣り上げて満足した私達は、早急にホテルへ引き揚げることにした。しかしその途中、風で木の葉が舞い始めたと思うや否や、容赦ない土砂降りが私達を襲い、痛くて正面を向いていられないぐらい大粒の雨が降ってきた。目の前は雨で完全に視界が遮られて1メートル先も見渡せない程だ。雨が降り始める前に大塚さんが渡してくれた雨合羽で濡れることは避けられたので、特に困ることもなく、凄まじくスケールの大きなアマゾンのスコールを肌で感じることが出来た。
そうしてなんとかホテルに帰り着き、シャワーを浴びた後の夕食に、さっき釣ったばかりのピラニアを焼ピラニアにしてくれた。
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