人と大地の躍動編

ブラジル、アマゾン

白い川と黒い川

アマゾン川の支流、ネグロ川の支流をさかのぼると、木の半分だけ水中に沈んだ林が現われてくる。林の中には、通常の林に出来た道のように、長く続いた木の生えていない水路がある。その水路をボートで進むと、そこは日本で紹介されるアマゾンの風景そのものだ。

水を覗き込むと黒く透き通っているため、水面近くはよく見えるのだが、50センチ先はもう見えない無気味な世界が広がっている。そんな水面はゆっくりとした水の流れでまるで鏡のように空を反射している。まるで空そのもののようだ。水面を基点として上下に空が広がっている様は美しい。水面から木が上下に生えているようで、その間を進んでいるような錯覚に陥る。水面に映る太陽は林の間からキラキラと瞬いていてとても綺麗だ。静かな水面に木の実が落ちると波紋とともに水の空は崩れて、ここが水の上だということを思い出す。

いつまでも続くような水中林の水路は、やがて行き止まりに突き当たる。来た水路を帰り水中林を抜け、葦のおおい茂る川に出ると一気に視界が広がり、明るく広大な世界に変わる。その光景はとてもすがすがしくて気持ちが良い。

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真実は小説より奇なり。

マーク・トウェイン

最終更新日 : 2007-08-04サイトマップ連絡先 | © 2006 Travel Around the World in 18 Months.