人と大地の躍動編

ブラジル、アマゾン

ブラジルの生ビール

サンパウロの旅行会社を紹介していただいたり、何かとお世話になった村田さんと、サンパウロ最後の夜に夕食をご一緒させていただくことになった。村田さんとはメールのやりとりのみで、実際にお会いするのは初めてだ。そして村田さんはある提案をしてくれた。それは今日の夕食、ブラジルの美味しい生ビールを飲みに行きませんか?とのこと。なんとうれしい申し出だろう。

日航ホテルのロビーで待ち合わせをし、村田さんをお待ちしていると、村田さんご夫妻は車でお迎えに来てくれた。なんと今日の夕食に運転手付きの車を用意してくれたのだ。お酒を一緒に飲むということと、治安面の配慮からだろう。そんな手厚い歓迎に驚きながら、初対面の挨拶を行った後、車で連れて行ってもらうことにした。

村田さんのご主人はがっちりした体つきでとても頼りがいのありそうな方。話す言葉に柔らか味と力強さがある。奥さんはかわいらしい感じが印象的な方で、彼女が私達と共通の友達を持っていたことが今回お会いさせていただいたきっかけだった。私達がブラジルでリオのカーニバルに行く予定を知った友達が、ブラジルに住んでいて、リオのカーニバルに行ったことのあるお友達を紹介くれたのである。

今回、連れていっていただいたレストランはBRAZというピッツェリア。ここでピザをつまみながら飲む生ビールが最高とのこと。その店は私達の旅行中には行かないような高級な住宅街にあり、お店も洒落た感じで店内は広く、高級な感じなのだが親しみのわくようなレストランだ。

村田さんのおまかせで料理とビールを選んでいただくと、まずはやっぱり生ビール。グラスに注がれた生ビールは見るからに泡がきめ細かい。軽く乾杯をしてひと口飲むと、今まで飲んでいたブラジルのビールはなんだったのかというぐらいに味が違う。きめの細かい泡は刺激がやわらかくまろやかで、後味は軽く甘味が残る。それはブロンシュビールのようにすっきりとしているが酵母が生きている味だ。美味い。そして途中から黒ビールに変えるとこれがまた美味い。香ばしさと甘味が増して濃厚な味わいがピザとも良く合うのだ。村田さんに今のブラジルについて色々と教えていただいたりしているうちに、何杯ものビールやカシャーサ、そしてピザを食べてとても楽しい時を過ごした。

そしてこの後、サンパウロの夜景が一望できるジャズバーにまで連れていっていただいた。ここは落ち着いた雰囲気が流れている。サンパウロには危険なイメージばかり持っていた。そのイメージは間違いではなく、サンパウロ市内において高級な店が建ち並ぶパウリスタ通りでさえ、スーツ姿で街を歩くのでさえためらわれる程に危険な一面があると聞く。しかし、それだけではないサンパウロがここにある。優雅で落ち着いた時間を過ごし、また新しく意外な一面を見ることができた。ありがとう村田さん。

そんな喜びと返しきれない感謝の気持ちを感じながら、次の日、私達はサンパウロを後にした。

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真実は小説より奇なり。

マーク・トウェイン

最終更新日 : 2007-08-04サイトマップ連絡先 | © 2006 Travel Around the World in 18 Months.