人と大地の躍動編

ペルー、マヌー国立公園

保護地区へ

昨夜は疲れとロウソクひとつのロッジで、水シャワーを浴びてすぐに寝た。ジャングルの夜は、ロッジの中とはいえほとんど何もすることができないほど暗い。

翌朝、ボートに乗り込み保護地区へ入る。保護地区に入る手続きを専用施設にて済ませた後、ボカマヌーの上流へ川をさかのぼる。くねくねと大きく蛇行する川の両岸には草木が覆い茂っているのだが、その草木は左の岸と右の岸では全く違う様相を見せている。

川の流れによりカーブの外側では大地が大きく削られているし、内側では土砂が体積している。その為、川のカーブに沿って外側の草木はうっそうとしており年代の古い樹木が多い。対してカーブの内側は新しい樹木が多く、川辺近くでは葦のような草がまばらに生えている。年代の古い樹木の森はプライマリーフォレストと呼ばれ、新しい樹木の多い森はセカンダリーフォレストと呼ばれているとのことだ。

ボカマヌーの水がカフェオレのような色をしているのは外側の大地が削られる為らしい。削られた大地が水の色をカフェオレのような色にしているのだ。川にはちらほらと流れている樹木もみることができる。

道中、川から流れてくる樹木により自然のダムが造られていたところもあった。このダムにもやがて土砂が堆積し大地を作って樹木の多い茂るジャングルになっていくのだろう。こうしたジャングルの自然淘汰は雨期に入ると水量が増し促進される。

空には綺麗なオウムが飛び、川岸のジャングルでは様々な猿が木から木へ飛び移っている。川の左岸と右岸では同種類の猿が生息しているという。猿は川を渡ることができない。それは、このボカマヌーが今日の形になる前から動物達はここに生息し、その生態系が今日も保たれていることを意味している。

川をさかのぼるにはとても時間がかかる。流れに逆らってボートを走らせることになるからだ。あたりが暗くなりはじめた頃、一行は保護地区にあるロッジに到着した。

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真実は小説より奇なり。

マーク・トウェイン

最終更新日 : 2007-12-17サイトマップ連絡先 | © 2006 Travel Around the World in 18 Months.