メキシコ、メキシコシティー
タコスを注文するときは、タコスだけではなく中に挟む具を一緒に注文することになる。牛肉とチーズだったり、チキンだったり。
つまりタコスとは、料理全体のことではなく具を包み込むパン生地のことなのだ。普通に「牛肉とチーズ」というように注文すると、「はいよっ」と牛肉とチーズ入りのタコスを作ってくれる。目の前で肉を焼き、食べやすく刻んだものをタコスの上にチーズと一緒にのせる。はいこれで出来上がりと出してくれるのだが、これをそのまま食べてはいけない。ハラペーニョをのせる儀式が残っている。
丸めたタコスの上からハラペーニョを思いのままにのせる。このハラペーニョをのせないとタコスはタコスと言えない。タコス三文字分には至らずタコで終わってしまったような状態だ。このタコ。
ハラペーニョをのせると辛味がタコスの味を引き立てる。そう、タコスはまるで醤油をつけないと味が完成しないお寿司のように、タコスはハラペーニョをのせることによって味が完成する食べ物なのだ。
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