出会いそして別れ編

メキシコ、メキシコシティー

二度目のおつかい

二度目のおつかいに出かけることになった。この旅に出るときに、友達からフリーダ・カーロ博物館のパンフレットをもらってきて欲しいと頼まれていたのだ。

フリーダ・カーロとは、メキシコの女性画家だ。彼女の書いた絵は一目見ただけですぐに彼女の絵だとわかる。彼女の絵にはフリーダ・カーロ自身が描かれているからだ。絵の中にいる彼女は、顔を少しそむけているのだが、目は真っ直ぐにこちらを向いている。そしてとても痛い。体から血管をひとつ取り出し、はさみで切っているかのような痛みを彼女の絵から感じる。しかし絵の中にいる彼女の表情は、その痛みを見せない。絵の中の彼女からはとても強い気丈さを感じることができる。

最初はフリーダ・カーロとディエゴ・リベラの家へと出発。ディエゴ・リベラとは、やはりメキシコの画家でありフリーダ・カーロの旦那様だ。

その家はサンアンヘル駅から歩いて20分程の場所にあり、目の前の道はディエゴ・リベラ通りという名前になっている。道の周りには高級ブランド品のショップ等が軒を連ねていた。

目的地に着き中へ入ろうとすると改装中の為、フリーダ・カーロ側の棟には入れないとのこと。この家には二つの棟があり、ひとつはディエゴ・リベラの棟、もうひとつはフリーダ・カーロの棟となっていて、三階部分のみ橋でつながっているという特殊な形だ。それにしても中に入れないとは残念。

仕方なくフリーダ・カーロ博物館へとタクシーで向かう。

フリーダ・カーロ博物館はフリーダ・カーロの生家である。博物館の中にはまだ若い頃に書いた作品から晩年の作品まで数多くの絵画が飾られている。寝室には大きなベッドに鏡が取り付けられていて寝ながら自分の顔が見えるようになっていた

作品の中には毛沢東やレーニンが描かれているものもある。ビデオ公開もされていて、ベッドごと自らの個展に出席したエピソードが上映されていた。

胸の苦しくなるような痛さと目を背けられない現実をつきつけられているような重い気持ちのままフリーダ・カーロ博物館を後にしようとした。

おっとあぶないあぶない。パンフレットをいただき今回のおつかいも無事終了だ。

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為すに任せよ、行くに任せよ。

自由主義者のことば

最終更新日 : 2008-02-10サイトマップ連絡先 | © 2006 Travel Around the World in 18 Months.