出会いそして別れ編

メキシコ、メキシコシティー

テオティワカン

メキシコシティーの北バスターミナルからバスに乗る。途中停留所から乗ってきたギター弾きのお兄さんが歌うスタンドバイミーに、会話を邪魔されながらも約1時間でテオティワカンに到着。

テオティワカンとは、紀元前2世紀から6世紀まで存在した巨大宗教都市遺跡で、1987年に世界遺産に登録されている。

最盛期には10万から20万人が住んでいたと言われているほど巨大な都市で、その面積は約20平方キロメートルという広さだ。テオティワカンとは「神々の都市」という意味。後にこの地へやってきたアステカ人がつけた名前だ。

広大な敷地に入ると、整備されたアスファルトの道路が続く。道の周りにはみやげ物売りが、次々と近寄ってきては無表情に商品を目の前に出してくる。

脇道から太陽のピラミッドを目指し、サボテンが脇に生えている道を進む。しばらく歩くと、遠くに太陽のピラミッドが見えてきた。その頂上には無数の人影が見える。

太陽のピラミッドは高さ約65メートル。ピラミッドの前に立つと、ビル16階建分の高さが実感できる。鉄の手すりがつけられた急な階段を上ると、階段はしっかりとコンクリートで固められていて崩れないようになっていることがわかる。

息を切らせながら頂上まで上ると、たくさんの人々が頂上からの眺めを楽しんでいた。頂上にはピラミッドの頂点とされている場所があり、人々はその場所を人差し指で触りながら願い事をしている。

遺跡の出口近くでは、多くのみやげ物屋の並び通る人に声をかけている。鳥の声に似せた笛を吹き、観光客の気を引こうとしていた。しかし本物の鳥は見当たらない。

ここにはもう神々もいないのではないのだろうか。

確かに建造物としての巨大さは目を見張るものがある。しかし、この地には大事にされているものが感じられない。今まで見てきた遺跡は、どこでも尊敬され大事にされていた。しかしここは塗り固められ、この遺跡を造った意思への尊敬が感じられない。この遺跡を楽しみにしていただけに非常に残念な気持ちだった。そんな気持ちでテオティワカンを後にした。

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為すに任せよ、行くに任せよ。

自由主義者のことば

最終更新日 : 2008-02-10サイトマップ連絡先 | © 2006 Travel Around the World in 18 Months.