出会いそして別れ編

アメリカ、ニューヨーク

ブロンクス動物園

ぱくりと肉をほおばる虎は、まるで子猫のよう。大きな体に備わる能力とのギャップに、戸惑う気持ちと愛らしい思いが交錯する。どこの動物園でも人から離れたところで警戒している虎が、目の前で猫のように食事をしているのだ。このフィーディングタイムを楽しみにしていた多くの子供連れ家族が、この愛らしい姿に感心している。

ここは、ニューヨークのブロンクス地区にある動物園。この動物園は野生生物保護協会(WCS)により運営されており、アメリカ国内だけにとどまらず世界的にも有名な動物園だ。

コンゴゴリラの森は、中央アフリカの熱帯雨林を模した森に、ゴリラの群れが生息している。WSCはコンゴ民主共和国にて調査と保護活動を行っており、その関係上この動物園では、コンゴゴリラの研究について非常に質の高い説明や展示が行われている。

ゴリラの子供達は、親に甘えながらもせわしなく動きまわって遊んでいる。広大な森の中は、その中に人が入れる建物があり、実質、人間の方が建物に閉じ込められている形で、ゴリラの生活を見ることになる。水族館の中を通っているトンネルのようになっており、この中にいる時は、どちらが見られているのかわからないようだ。

この動物園では、動物を閉じ込めておく柵がなかったり、見えないような柵で区切られた場所に生息している。それでもなぜ逃げ出したりしないかが説明されていて、実に多くの知識を与えてくれる。例えば、明るい場所から暗い場所へ逃げない鳥の習性に合わせて、人のいる場所を暗くすることにより、外へ逃げないような試みが行われていて、その説明が案内板に記述されているのだ。

この動物園は、訪れた人々へ様々な問いを投げかける。密猟などによって絶滅してしまった動物や、絶滅危惧種とされている動物などを詳しく説明されている。これからを考える上で、現在を知る貴重な資料館のような動物園と言えるだろう。

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自由主義者のことば

最終更新日 : 2008-02-10サイトマップ連絡先 | © 2006 Travel Around the World in 18 Months.