イタリア、ローマ
世界各地のレストランで食べるパスタは、はっきり言って美味しくない。概ね麺を茹ですぎていて、ひどいものだとスパゲティをフォークで持ち上げると、麺が切れてしまうものもある。
そういうレストランのシェフは、美味しいパスタを食べたことがないのだ。日本のパスタはレベルが高いし、自分は美味しいアルデンテのパスタを食べさせてくれるレストランも知っている。
今まではそう思っていた…。このレストランでパスタを食べるまでは。
ブカティーニとは、5mm程の太い丸麺のパスタのこと。通常日本で食べるアルデンテより固く茹であがった麺は、中よりも外側の方が固く、ほぼ均一の固さで歯ごたえ抜群。本場のパスタは日本のパスタとはまるで違う。
アマトリチャーナソースは、円柱形チーズの中身を切り抜いて器状にしたものの中に、トマトソースを入れ、直接火を点けてチーズと絡める。そのアマトリチャーナソースを和えたブカティーニは、今まで経験したことのない未知の美味しさを味わえた。
フランス料理のように見た目は豪華でないが、家庭で食べるような暖かな幸せと、安らぎを与えてくれる料理だ。
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