出会いそして別れ編

フランス、リヨン

小さなフランス料理店

白ワインからは、少しだけ淡い香りがする。料理が運ばれてくるのを待ちながら、最初に少しだけ味わう。

今日は、お昼から少し贅沢にフランス料理を食べる。フランス料理と言っても、日本にあるような入りづらい雰囲気のお店ではなく、街中にある普通の食堂といったレストランだ。

リヨンは食通の街と呼ばれるほど、食の質が高い街。大きなレストランだけでなく、小さくこじんまりとしたレストランでも、その質は高い。今日入ったこのレストランも、小さいが地元の人達で賑わっていて、とても雰囲気が良い。

レストランの前には、チケットレストランというマークが貼られていている。これは、フランスやイタリアで普及しているもので、企業に勤めている人が何十パーセントかの自己負担で支給される食券を使用できるというマーク。外国から来た人からすれば、ずるい感じがしてしまうが、食文化を守るという観点から考えると、とても面白い制度だと思う。

白ワインが半分ぐらいに減ったところで、サラダが運ばれてきた。バルサミコ酢で縁取られたサラダは、ドレッシングを和えてから皿に盛り付けられている。フランスのチーズには、非常に多くの種類がある。このサラダにのっているチーズは、クリームチーズのような味だが、少し固めで、口の中でぼろっとくずれるような食感がある。レタスとバルサミコ酢を一緒に和えながら食べると、バルサミコ酢特有の甘味がアクセントとなって美味しい。

ガレットは、オーブンで焼いたホワイトソースベースの海老で、濃厚な味わいがバケットに良く合う。ステーキは日本のそれと違い、固い肉質がしっかりと味付けされている。ナイフは、日本で使われているものとは異なり、肉を切るために刃先がぎざぎざしているのが納得できる。このステーキを食べ終わる頃には、白ワインも空になっていた。

食というものに対して、できる限りの技術と愛情を注ぎ込んでいる料理には違いがある。そういう料理にめぐり合うことは、とても幸せなことだと思う。

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為すに任せよ、行くに任せよ。

自由主義者のことば

最終更新日 : 2008-02-10サイトマップ連絡先 | © 2006 Travel Around the World in 18 Months.