出会いそして別れ編

スペイン、マドリッド

フラメンコ

二人のギター奏者がアコースティックギターを弾き鳴らす。片方のギター奏者は主旋律を弾き、もうひとりは伴奏を弾く。

歌のテンポは早まり、更に手拍子が入ると、一人の女性ダンサーが強烈な足踏みと共にステージに現れる。

低い声の歌とギターにあわせ、ダンサーはカスタネットを鳴らしながら踊る。力強い足踏みはリズムにのり、ステージの情熱をダンサーは体全体で表現する。

「オーレ」という掛け声が入る。ダンサーは振り向き、演奏者との息を合わせる。手拍子は更にリズミカルになり響き、全てが最高潮に達したところで、決めの足踏みを境に、一瞬の静寂が訪れた。

次の瞬間ステージは拍手に包まれ、ダンサーは舞台裏に消えて行く。

演目が一度休憩となったタブラオは、大勢の観客で溢れていた。タブラオとはフラメンコが上演される飲食店。ワインを飲みながらフラメンコを楽しんでいる。今日訪れたのは、地元の人も推薦するタブラオ「カサ・パタス」だ。

再開されたステージでは、今度は男性のダンサーが登場した。フラメンコでは女性だけでなく、男性も踊るということに初めて気がついた。先の女性ダンサーよりも力強くもあり、繊細でもある踊りは、祈りを捧げているかのような印象的な踊りだ。

彼が踊り終わると、更なる拍手がステージに送られる。そして、そのまま先の女性ダンサーも加わり、二人のダンサーが同時にステージで踊る。

熱く、力強く、そして女性的な踊りは、スペインの夜を情熱的に彩る。フラメンコほど赤い照明が似合うものはない。

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為すに任せよ、行くに任せよ。

自由主義者のことば

最終更新日 : 2008-02-10サイトマップ連絡先 | © 2006 Travel Around the World in 18 Months.