眠れぬ日々編

エジプト、カイロ

ベリーダンス

ステージが急に明るくなり、圧倒的な音量で合奏が始まった。20人程の楽団から奏でられる音色は、心地良く体に響く。

やや早めのテンポにのったメロディーが突然途切れた。次の瞬間、再開された合奏とともに、ひとりのベリーダンサーが、走りながらステージに登場する。

ここは、カイロシェラトンホテルにあるカサブランカというナイトクラブ。モロッコ料理が食べられるこのお店では、夜、ベリーダンスショーが行なわれている。

ベリーダンスは、アラブ文化圏で踊られるダンスのことで、現地ではもともとラクス・シャルキーと呼ばれていた。

イスラム文化圏の女性が、頭や体を隠す服装をしているのとは裏腹に、ベリーダンスは、露出度の高い衣装を着て踊られる。これは、ベリーダンスの起源がイスラム文化よりも古く、イスラム教が広まる以前から、アラブ文化圏に根付いていた影響だ。

ステージで踊っているダンサーは、ソラヤという名前のダンサーだ。大きく腕を揺らしながら踊る動きには情緒がある。腰を振るわせるシミーというテクニックは、とても力強い。

踊りをサポートする楽団から奏でられる音楽は、その大きな音とは裏腹に不快な音がない。リズムに乱れはなく、音が止まるところできちんと止まる。タブラの抜けるような音、ミズマールの高くオリエンタルな笛の音。アコーディオンの深い音。フィンガーシンバルの歯切れのいい金の音。彼らは決して笑わず、それぞれの音に集中している。

三部で構成されたステージは、ダンサーは華やかな衣装が毎回変更される。最初は茶色で縞模様の衣装。次は深い赤色の大きくおなかが割れた衣装。最後は緑のシンプルな衣装でステージを終えた。

素晴らしい。また見たいと思うベリーダンスショーだった。

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最終更新日 : 2008-02-18サイトマップ連絡先 | © 2006 Travel Around the World in 18 Months.